太平洋戦争時、日本の統治領だった旧南洋群島(北マリアナ諸島)で犠牲になった県出身者を慰霊する「全南洋群島沖縄県人戦没者慰霊祭」が24日、サイパン島北部にある「おきなわの塔」で開かれた。

南洋群島の戦没者を悼み、手を合わせる遺族ら=26日、サイパン島(国際旅行社提供)

 南洋群島での地上戦から72年となる今回は、48人が参加し、犠牲になった1万2千人余りの戦没者に祈りをささげた。

 団長で、南洋群島帰還者会事務局長の安里嗣淳さん(71)は「この地で未来を奪われた家族、知人への思いを遺族は今なお引きずっている。戦後70年を経てなお、慰霊の旅を続ける理由はそこにある」と意義を語った。同時に、「他国の争いの犠牲となった歴史を持ち、慰霊祭に参列してくださる現地の方々にも敬意を示し、いまある平和を共有したい」と強調した。

 帰還者会は25日、約2千人の県関係者が犠牲になったテニアン島の「沖縄の塔」でも慰霊祭を開く。