元米海兵隊員の軍属による女性遺体遺棄事件で、県警特別捜査本部は24日午後、うるま市州崎の水路を捜索し、女性のものとみられる鍵を発見した。死体遺棄容疑で逮捕した元海兵隊員で米軍属の容疑者(32)が捨てた可能性があり、25日も女性のスマートフォンが周辺に遺棄されていないか、捜索を進める。

水路で遺留品を捜索する捜査員=24日午後3時28分、うるま市州崎

 女性が所持していた鍵は博多弁が書かれた黒のストラップが付いていたとされ、川底から見つかったかぎにも同様のストラップを確認した。

 捜索では、川底から棒も回収。同容疑者が「女性を棒で殴った」と供述していることから、犯行に関連するものか慎重に調べる。

 女性は4月28日午後8時ごろ、鍵とスマートフォンを持ってウオーキングに出掛け、行方不明となった。

 翌29日午前2時40分にはスマートフォンの位置情報が州崎周辺で途絶え、同じ時間帯に同容疑者の車両が周辺の防犯カメラに写っていたことから、女性の所持品や犯行に関わるものが遺棄された可能性があるとして、捜索を海域に広げていた。

 女性遺体遺棄事件の手がかりを追って、濁った海で潜水を繰り返していたダイバーの報告に周囲から驚きの声が上がった。

 24日午後0時半から始まった捜索から約2時間後、うるま市州崎に向かう津梁橋の中央付近。干上がった泥地帯と海水が流れる境目で「何か」を発見した。

 水中でブルーシートに包み捜査員に手渡され、中身は見えなかったが、容疑者が黙秘を続ける中、捜査を進展させる物証が回収された。

 約30人の捜索隊は、ひざまで埋まる深い泥を四つんばいの姿勢で捜索を続け、機動隊のダイバーは濁りで視界の効かない海域を約5時間にわたり丹念に調べた。

 午後4時40分すぎ、最初の発見場所から2メートル範囲内で二つめの物を回収。日も傾き、潮が満ち始めた時だった。

 午後5時半には捜査本部は異例の早さで、「鍵」と「棒」の発見を広報した。女性の所持品はまだスマートフォンが見つかっていない。捜査幹部は「明日見つかることを願っている」と話した。