講演のため来県した日本バスケットボール協会の川淵三郎会長は25日、那覇市内のホテルで沖縄タイムスの取材に答え、琉球ゴールデンキングスに「実力、アリーナ文化、エンターテインメント性と名実ともにトップになり、バスケットボール界を引っ張ってほしい」と期待した。(勝浦大輔)

沖縄バスケットボール界の可能性について語る日本協会の川淵三郎会長=ザ・ナハテラス

 今秋開幕のBリーグで成功するためには、1万人規模のアリーナの必要性をあらためて強調した。「クラブの規模は器に比例する」とし、「ホームアリーナはリピーターが増える。キングスはベースになるファンがしっかりいる。1万人を集客する可能性を十分に秘めている」と言い切った。

NBAでは一年を通し、アリーナを使い、地域活性化につなげているという。

 また、日本バスケット界の発展には、日本代表の強化が必要不可欠と断言する。五輪出場を機にメディア露出が増えたカーリングを例に挙げ、「五輪は国民の感動と興奮を呼ぶ。出場できないことは致命的。初めから『代表は計算外』という姿勢では、その国のリーグを真剣に見に行こうと思わない」と語った。

 キングスには沖縄を代表するプロチームとして「世界で活躍する選手を育て、子どもたちに夢を与えてほしい」と期待する。中体連や高体連の枠を超え、クラブとして子どもの指導に携わることが重要だとした。

 一方でBリーグに向け、キングスの戦力強化を課題に挙げる。地元選手の育成をクラブの発展につなげられるかが鍵で「ある時期は若手を育て、3~5年後には不動のクラブをつくり上げるといった目標意識を持つことが大切」と説いた。さらに「ユースを含めて、日本代表選手をどれだけ輩出できるかを一つの目標にしてみてはどうか」と提案した。

 かわぶち・さぶろう 1936年大阪府生まれ。早稲田大学卒業後、61年に古河電工に入社。大学時代からサッカー日本代表に選出され、64年の東京五輪に出場。現役引退後は日本代表監督などを歴任。2002年から6年間、日本サッカー協会会長を務め、現在は最高顧問。