元米海兵隊員の米軍属による女性遺体遺棄事件で、沖縄県警特別捜査本部が24日にうるま市州崎の水路で発見した鍵が、被害女性のものであることが26日、分かった。捜査本部が明らかにした。女性のスマートフォンや殺害に使われたとみられる凶器は、まだ見つかっていない。

遺体の遺棄現場には供花する人が絶えない=26日午前11時25分、恩納村安富祖

 捜査本部によると、鍵は博多弁が書かれた黒のストラップ付きで、川底から見つかった。死体遺棄容疑で逮捕した米軍属の男(32)が捨てた可能性があるとみて、県警機動隊の潜水隊らが24、25の両日、州崎の水路を捜索していた。

 24日の捜索では、川底から棒も回収。容疑者が「女性を棒で殴った」などと供述していることから、捜査本部は犯行に関連するものか慎重に調べている。女性は4月28日午後8時ごろ、発見された鍵とスマホを持ってウオーキングに出掛け、行方不明となっていた。

■遺棄現場、祈り絶えず 遺体発見から1週間

 【恩納】遺棄事件で、被害女性の遺体が発見されてから26日で1週間が経過した。恩納村安富祖の遺棄現場には、この日も早朝から花を手向ける人が絶えなかった。

 被害女性と親戚関係にある崎濱清子さん(68)=名護市=は泣きながら現場に向かい、女性の名前を呼び掛けた。「笑顔がかわいい子だった。オバマ大統領がどうしようと彼女は帰ってこない。米軍基地をとにかく県外へ持って行ってほしい」と声を詰まらせ訴えた。

 恩納村の歯科技工士、當山智明さん(54)は花束の山を見て「みんなが心を痛めている。彼女の命を無駄にしたくない」と誓いを込めた。連日の報道に「本土と地元ではすでに温度差が出ている。全国メディアはしっかり問題の根本を伝えてほしい」と注文した。

 若い娘を連れた母親、職場仲間と来た作業着姿の男性、若いカップル、孫を連れた高齢男性…。多くの人が残酷な死を悼んだ。