沖縄の気候や風土を生かした優秀な建築物や建築士を表彰する「第2回沖縄建築賞」(主催・同実行委員会)は26日、最高賞の正賞に仲間郁代建築設計事務所(金武町)の仲間郁代氏(44)の「エイチアールエフ・ハウス」(住宅建築部門)、久友設計(うるま市)の蒲地史子氏(33)の「Subaco 名護城公園ビジターセンター」(一般建築部門)の両作品を選んだと発表した。

正賞・住宅建築部門 仲間郁代氏 エイチアールエフ・ハウス(嘉手納町)

正賞・一般建築部門 蒲地史子氏 Subaco名護城公園ビジターセンター(名護市)

住宅新聞社賞 島田潤氏 ワンボックス・ハウス(宜野湾市)

現代的な雨端をもつ家(宜野湾市)

小規模世帯の住まい(那覇市)

ゆいクリニック(沖縄市)

タイムスビル(那覇市)

正賞・住宅建築部門 仲間郁代氏 エイチアールエフ・ハウス(嘉手納町) 正賞・一般建築部門 蒲地史子氏 Subaco名護城公園ビジターセンター(名護市) 住宅新聞社賞 島田潤氏 ワンボックス・ハウス(宜野湾市) 現代的な雨端をもつ家(宜野湾市) 小規模世帯の住まい(那覇市) ゆいクリニック(沖縄市) タイムスビル(那覇市)

 正賞に次ぐタイムス住宅新聞社賞はデザインネットワーク(那覇市)の島田潤氏(63)の「ワンボックス・ハウス」を選出。奨励賞4作品も決まった。蒲地氏は新人賞にも選ばれた。

 表彰式は6月3日午後2時から、タイムスビル2階ギャラリーで行う。3~9日、同ギャラリーで入賞・応募作品の展示会を行う。

■自然・土地 建物に反映

 第2回沖縄建築賞(主催・同実行委員会)で入賞した7作品は、沖縄の気候風土や時代ニーズを反映した提案力や技術力、独創性などが評価された。最も優れた作品「正賞」は30、40代の女性2氏が受賞。それぞれ地形を生かし、自然に溶け込むデザインが光った。入賞7作品の講評を紹介する。

 正賞は2作品。住宅建築部門は仲間郁代建築設計事務所=金武町=の仲間郁代氏(44)が設計した「エイチアールエフ・ハウス」(嘉手納町在)。眼下に比謝川が流れる高台に位置する2階建て住宅。北側に展望テラスなどを設け、眺めを取り込めるように設計し「土地の個性を生かして内外がつながり、風が抜ける涼やかな造り」と評価された。

 正賞の一般建築部門は久友設計=うるま市=の蒲地史子氏(33)の「Subaco 名護城公園ビジターセンター」(名護市在)。蒲地氏は40歳未満の建築士に贈られる「新人賞」とのダブル受賞。作品は名護城公園内にある3階建てで、築27年の展望台を全面改修。壁を柱と同化させるなど、屋内に居ながら、名護湾の夕景も楽しめる。「展望台を生かしながら、自然に溶け込む軽快な建物に改修する提案」が認められた。

 タイムス住宅新聞社賞はデザインネットワーク=那覇市=の島田潤氏(63)の「ワンボックス・ハウス」(宜野湾市在)。傾斜面の2階建て住宅で、コンクリートのボックスに木造の住まいを入れ込み、コンクリート住宅の方向性や発想を広げた。

 奨励賞の住宅建築部門はファイブディメンジョン=浦添市=の大嶺亮氏(52)の「現代的な雨端(あまはじ)をもつ家」(宜野湾市在)、東設計工房=那覇市=の久高多美子氏(61)の「小規模世帯の住まい」(那覇市在)。一般建築部門は国建=那覇市=の安谷健氏(51)の「タイムスビル」(那覇市在)、アトリエガィィ=宜野湾市=の佐久川一氏(68)の「ゆいクリニック」(沖縄市在)が選ばれた。

 実行委は3月1日~4月1日にかけ、作品を募集。44件の申し込みがあり、建築家の古市徹雄氏を委員長とする審査委員7氏が書類・現地調査などを経て入賞作品を選定した。