嘉手納町出身の俳優・沖渡崇史さん(37)の主演映画「愛の小さな歴史」上映会が22日、かでな文化センターのリニューアルを記念して開かれた。映画のテーマである「大切な人」へ、子どもが寄せた動画メッセージを上映したほか、町内外の店舗によるグルメフェスタもあった。文化センターの舞台に立つのは読谷高校3年生以来20年ぶりの沖渡さんの凱旋(がいせん)に、約500人が詰め掛けた。

上映会後、沖渡崇史さん(左端)に握手を求める来場者=22日午後、嘉手納町・かでな文化センター

 上映会後に舞台あいさつした沖渡さんは「感無量です。町長をはじめ町内外の企業の方などに応援いただき、この日を迎えることができた」と感謝し、役者としてのさらなる活躍を誓った。

 一緒に登壇した映画プロデューサーの藤村駿さんから「大切な人」を問われた沖渡さん。「両親がいなかったらここには立ててない。お返ししていきたい」と感極まった様子で、涙ぐみながら語った。

 センターは沖渡さんにとって思い出の地。慰霊の日の前に沖縄戦を題材にした高校3年生の初舞台で、恥ずかしさを乗り越えて達成感を得たことが役者人生の原点になった。

 大切な人に贈る「100人メッセージ」の企画では、嘉手納町を中心にした小中高校生ら196人の言葉が動画に収められ、一部が会場で流された。

 上映会は町内の自治会や企業、役場などが支援、実行委員会は町内の店舗約50件の紹介マップも作った。沖渡さんも1件ずつ回る中で、地域活性化への思いがさらに強まったと言い「映画も自分自身も地域貢献の一つのピースだと感じる」と話していた。