元米海兵隊員の軍属による女性遺体遺棄事件で、被害者の父親(56)が25日、本紙の取材に応じ、「これまでも米軍人、軍属の事件があったにもかかわらず、また被害者が出た。もう我慢できない。基地全面撤去、辺野古新基地建設反対を願っている。沖縄県民の気持ちが一つになれば可能だと思っている」と語った。

遺棄現場に供えられた花束と飲み物

 来日したオバマ米大統領に対して、翁長雄志知事との面談を要望。「沖縄は小さな島だが、どうか代表である知事から県民の声を聞いてほしい。真摯(しんし)に受け止めて、その分実行に移してほしい」と望んだ。

 米軍人、軍属とその家族による殺人、強姦(ごうかん)などの凶悪事件は本土復帰から2014年までで571件に上る。「すごい数。戦後71年間、ずっと同じことを繰り返している。責任は米国と日本政府にある」と批判した。

 25日は嘉手納基地前で緊急県民集会が開かれ、約4千人(主催者発表)が集まった。「私の娘はもういないが、次の被害者を出したくないという気持ちは同じ。立ち上がってくれた県民の皆さんには感謝している」

 父親自身も名護市で生まれ育った。「基地問題でずっと苦しめられてきて、肌で感じている。私も一人の県民として基地に反対したい」という。一方で、「娘のことは本当はそっとしておいてほしい気持ちもある」と複雑な心境を語った。