任期満了に伴う第12回沖縄県議会議員選挙(定数48)が27日告示され、13選挙区に前回63人より8人多い71人が立候補を届け出た。名護市区(定数2)では無投票が確定し、残る12選挙区で69人が46議席を争う。翁長雄志県政で初の県議選は、現職が安定多数を持つ与党が過半数を維持できるかが焦点となる。届け出を済ませた候補者は県内各地で第一声を上げ、県内政治構図を決定付けると同時に県政の中間評価の意味合いも含む政治決戦が幕を開けた。

 立候補の受け付けは27日午後5時で締め切られ、出馬を表明していた現職37人、前職3人、新人31人の計71人以外に届け出はなかった。

 当選者を除く立候補者の内訳は与党系が36人、野党系が21人、中立系が12人。県議会の現有議席(欠員1)は議長を除く46議席のうち与党(社民・護憲、県民ネット、共産、社大)が24議席、野党(自民、無所属)14議席、中立(公明県民無所属、維新、無所属)8議席で、野党と中立を合わせても与党の議席が上回る安定多数を占めている。

 県政が抱える最大の課題の米軍普天間飛行場問題は野党の自民を含め政治的立場を問わず閉鎖・返還を訴えているが、与党系候補者は名護市辺野古の新基地や県内移設の断念も求めるなど主張に違いがある。

 元米海兵隊員の軍属による女性遺体遺棄事件に対する県議会の抗議決議で盛り込まれた在沖海兵隊の撤退を巡る賛否、県内で深刻化する子どもの貧困解消、経済振興や医療・福祉政策のあり方が争点となっている。

 今回から選挙区が見直され那覇市区に南部離島7町村(座間味、渡嘉敷、久米島、粟国、渡名喜、北大東、南大東)を合区した定数11の「那覇市・南部離島区」、従来の南城市区に与那原、南風原、八重瀬の3町を合区した定数4の「島尻・南城市区」が新たに設置された。

■名護市区は親川、末松氏が無投票当選

 無投票となった定数2の名護市区では届け出順に新人の親川敬氏(63)=無所属=、前職の末松文信氏(68)=自民公認=の2氏の当選が決まった。名護市区での無投票は2004年以来3度目となる。

 米軍普天間飛行場返還を巡る辺野古新基地建設問題を抱える名護市は、各種選挙で結果に注目が集まるが、県議選では親川氏は稲嶺進名護市長や県政与党が初当選に向け協力した与党的立場、末松氏は県政野党の自民公認として返り咲きを目指した野党的立場。与野党で1議席を分け合う格好となった。