琉球大学熱帯生物圏研究センターのフレデリック・シニゲル研究員らは、世界の海のトワイライトゾーンと呼ばれる水深30~100メートルほどの深場に、白化現象によるダメージを免れたサンゴが多く生息しているとの研究成果をまとめた。サンゴの子ども(浮遊幼生)の供給源となることで、衰退した浅場サンゴ礁の回復を促す可能性があるという。沖縄海域でもトワイライトゾーンは確認され、シニゲル研究員は「沖縄は特に多様なサンゴが生息しており、未特定の生物も多い。生態系にとって重要」と話している。

水深40メートルの場所にあるサンゴ。浅場では白化で衰退したトゲサンゴ(中央付近の枝状のもの)も生息している=本部町の瀬底島沖(フレデリック研究員提供)

 研究成果はケニアで24日(現地時間)に開かれた国連環境計画の総会で発表された。シニゲル研究員ら国内外の34人の研究者が、カリブ海やハワイ、オーストラリアなど世界各地の海域を調べた結果をまとめた。

 トワイライトゾーンは人が潜って調査するには深く、潜水艇を使うには浅いため、生態系はよく分かっていないという。水温が比較的低いため、サンゴは白化の影響を受けにくいとみられている。

 沖縄では、瀬底島沖(本部町)や久米島沖(久米島町)などでトワイライトゾーンが確認された。1998年の白化でダメージを受けたトゲサンゴなど多様なサンゴが生息しているという。