読谷村を拠点に活動するフリーダイバーの木下紗佑里さん(27)が、素潜りによる深さなどを競う「フリーダイビング」の国際大会で、日本人初の世界新記録を樹立し、金メダルに輝いた。大会は4月22日~5月2日にカリブ海のバハマで開かれた。足ひれを付けずに潜水する「コンスタントノーフィン」の部門で、これまでの女子の世界記録より1メートル深い72メートルまで潜った。潜水時間は約3分10秒だった。篠宮龍三さん(39)=那覇市=もロープをつかみながら潜る「フリーイマージョン」で3位に入賞した。

世界新記録を樹立した木下紗佑里さん(篠宮龍三さん提供)

水深72メートル地点からタブを取って戻った木下紗佑里さん=4月26日、バハマ(木下さん提供)

世界新記録を樹立した木下紗佑里さん(篠宮龍三さん提供) 水深72メートル地点からタブを取って戻った木下紗佑里さん=4月26日、バハマ(木下さん提供)

 木下さんは、他の2種目に出場し、3種目総合で女子2位に輝いた。

 2013年2月にフリーダイビングを始めた木下さん。同大会には3年連続出場で、昨年は「ノーフィン」で60メートルまで潜った。今大会前には練習で70メートルまで自己記録を更新しており、本番は「イメージ通りに落ち着いて潜れた。72メートル地点でも危ない感じはしなかった」と振り返る。

 新記録を樹立したが「まだまだ先を見たい。1、2メートルずつ深くしていく。ほかの2種目でも世界記録を目指したい」と意気込む。

 フリーダイビングスクールを開き、木下さんを指導してきた篠宮さんは「3年で世界記録にたどり着くとは思わなかった。これからも記録をつくる選手になる」と評価。「これからも指導を続け、沖縄や日本、アジアから世界に強い選手を送り出していきたい」と語った。