【ワシントンでウトゥ・カカジ通信員】米の首都ワシントンDCの玄関口、ユニオン駅前の広場で26日、元海兵隊員で軍属による女性遺体遺棄事件の抗議集会が開かれた。日米女性の平和活動団体「コードピンク」が呼び掛け、元軍人らでつくる「ベテランズ・フォー・ピース(VFP)」や「ガブリエラDC」のメンバー、沖縄にゆかりのある大学教授らも参加。女性を追悼し、声を奪われた沖縄の人々を象徴して沈黙の抗議を行った。

抗議行動を呼び掛けたアリス・クリマ・ニューベリーさん(左から2人目)とVFPのメンバーら=26日、ワシントンDC

 自ら口をガムテープでふさいだ県系2世のアリス・クリマ・ニューベリーさんを中心に、人々が「二十歳の沖縄の女性へ 安らかに眠ってください」「Okinawan Lives Matter (沖縄人の命を軽くみるな、の意。で黒人の人権運動から生まれた言葉)」「基地反対」などと書かれたプラカードを持ち、無言で立ち続けた。

 血まみれの状態を表現し赤く色を付けたシーツに身を包んだ数人が地面に横たわり、米兵の暴力によって命を絶たれた女性たちを表現。視覚(的)に訴える抗議を約1時間続けた。ラッシュアワーの喧騒(けんそう)とは対照的に、沈黙の抗議を続ける印象的な光景に、多くの人々が立ち止まって携帯で写真や画像を撮っていた。

 抗議後、全員がその場で自己紹介し意見交換。フィリピンにルーツを持つ女性、ジョー・キアバオさんは「フィリピンの米軍基地近郊に住む人々も同じ問題を抱えている。海外の基地に使われる莫大(ばくだい)な軍事費は、国民の生活向上のために回すべきだ」と語った。

 元海兵隊員でキャンプ・シュワブに所属していたフランク・デラペナさんは「私たちはもう、沖縄を沖縄に返さなければならない」と訴え。支援に駆けつけたアメリカン大学のデヴィッド・ヴァイン教授は「未来を絶たれた女性と苦しんでいる沖縄の人々のことに心が痛み、アメリカ人として恥ずかしく思う」と声を落としていた。