沖縄こどもの国(沖縄市)でことし4月から働く平岡真菜さん(20)は、開園以来初となる女性のゾウ飼育員。毎日泥だらけになりながら、自分より何倍も体の大きなインドゾウの琉人(りゅうと)、琉花(りゅうか)、琉美(るび)の世話に奮闘している。(社会部・出嶋佳祐)

赤ちゃんゾウの琉美と遊ぶ飼育員の平岡真菜さん=12日午後、沖縄市・沖縄こどもの国(渡辺奈々撮影)

 愛知県出身で、小さいころから何種類もペットを飼うほどの動物好き。同県内にある飼育員の専門学校在学中、実習で偶然ゾウを担当し、仲間を大切にする優しさや強さに魅力を感じたという。

 卒業後、日本各地の動物園を訪れる中で、こどもの国を見学。来園者の前をゾウが散歩したり、棒などを使わず直接ゾウに触れる飼育方法など、ほかの動物園にはない光景を目の当たりにし、同園でゾウの飼育員になることを決意した。

 本来、メスだけで群れをつくり子育てするゾウの環境に近づけるため、同園で飼育員も「群れの一員」だとゾウに認識させるという。4月から働き始めた平岡さんは「一日も早く一員になりたい」と掃除のため朝早く来園し、エサ運搬用トラックの運転を練習するため夜遅くまで残る毎日。休みの日もゾウに会いに来る努力が実り「だんだん自分の言うことを聞いてくれるようになり、認められてきた」と喜ぶ。

 平岡さんは「女性ならではの柔らかい姿勢で、お客さんにゾウの魅力を伝えたい。ゾウの気持ちや考えが理解できる飼育員になるのが目標」と元気いっぱいの笑顔で話した。