【石垣・竹富】八重山の星空を観光資源として守り生かそうと、石垣市と竹富町で国内初となる「ダークスカイプレイス(星空保護区)」の認定を目指す動きが加速している。国際ダークスカイ協会(米・アリゾナ州)が2001年に始めた制度で世界64地域が認定を受けているが、国内で申請の動きはこれまでないという。西表石垣国立公園内を星空保護区として年度内に申請後、将来的に石垣の公園区域外まで認定を目指す。

石垣島の夜空をいろどる満天の星空=2015年6月16日、石垣市宮良(星空ツーリズム提供)

星空保護区申請に向け、中山義隆市長(右)と面談するジョン・バレンタインプログラムマネジャー(右から2人目)=石垣市役所

石垣島の夜空をいろどる満天の星空=2015年6月16日、石垣市宮良(星空ツーリズム提供) 星空保護区申請に向け、中山義隆市長(右)と面談するジョン・バレンタインプログラムマネジャー(右から2人目)=石垣市役所

 認定制度の統括責任者ジョン・バレンタインプログラムマネジャーが初来日し5月29~31日、竹富町小浜島や石垣市内の夜空を視察。30日は市役所で中山義隆市長と面談し「完璧な夜空だ。申請を楽しみにしている。できることは全力で協力する」と話した。

 同協会東京支部の越智信彰支部長(東洋大学准教授)によると、国立公園内は、世界基準をクリアできる夜空の暗さ、豊かな自然環境、夜空を守る人材や啓発活動-などの条件が整い、「認定を目指す十分なレベル」。ジョン氏は「条件が良く認定の可能性は高い。あとは市民のサポートが大事」などと期待した。

 保護区は「ダークスカイ・パーク」「ダークスカイ・コミュニティー」などのカテゴリーがあり、同支部は2段階での申請を計画。石垣市と竹富町などが連名で国立公園内を「ダークスカイパーク」として申請した後、市が将来的に市街地を含む市内全域を「ダークスカイコミュニティー」として認定を目指す。

 同協会によると、「パーク」は申請から約3カ月で結果が出る見通し。一方、「コミュニティー」として申請するには光害に対する市民の理解や取り組み、啓発活動などが必要だといい、石垣市内では、防犯灯などLED照明の明るさなどが課題とされる。