沖縄県の翁長雄志知事は21日、太平洋戦争末期の沖縄戦の戦没者を追悼する23日の「沖縄慰霊の日」の式典で読み上げる平和宣言で、元米海兵隊員の軍属が逮捕された暴行殺人事件に言及する方針を固めた。

翁長雄志知事

 県関係者によると、「米軍基地があるがゆえに、非道な事件が起きた」といった趣旨の文案を検討。戦後71年を経ても、米軍関係者による事件や事故が後を絶たない沖縄の現状を、式典に出席する安倍晋三首相ら日米両政府の関係者に直接訴える狙いがある。

 事件の再発防止には抜本的な対策が必要だとして、在日米軍の法的地位を定める日米地位協定の改定や、米軍基地の大幅な整理・縮小を強く求める方向でも最終調整。事件に抗議するため19日に開かれた「県民大会」が採択した決議を踏まえた対応とみられる。