本日、「慰霊の日」を迎えるに当たり、全戦没者のみ霊に対し、謹んで哀悼の誠をささげます。

翁長雄志沖縄県知事

 また、このたびの熊本地震により、犠牲になられた方々の御冥福をお祈りするとともに、被災された皆さまの地域が一日も早く復興できますよう願っております。

 さて、沖縄は、先の大戦において、住民をも巻き込んだ激しい地上戦の場となり、20万人余の貴い生命とともに、貴重な文化遺産や自然、財産を失いました。

 終戦から71年の月日が流れましたが、今なお、その傷痕は癒えることなく、最愛の家族や多くの友人たちなど戦争で犠牲となられたみ霊に対する哀悼の念は深まるばかりであります。

 私たちは、沖縄戦をとおして、戦争の愚かさと平和の尊さを身をもって学びました。この教訓を次の世代に継承するとともに、沖縄の歴史と風土の中で培われた「平和のこころ」を世界に発信し、平和な未来を築いていくことが、私たちに課された大きな責務であり、使命であります。

 「慰霊の日」は、この冷厳な歴史的事実を厳粛に受け止め、戦争による惨禍が再び起こることがないよう、人類普遍の願いである恒久の平和を希求するとともに、戦没者の霊を慰める日として定められています。

 県民の皆さまには、家族や友人と共に戦没者を追悼し、平和を誓う日としていただきたいと思います。

 本日は、沖縄県の主催により午前11時50分から糸満市摩文仁の平和祈念公園において「平成28年沖縄全戦没者追悼式」を開催します。多くの県民の皆さまが御参列くださるよう御案内いたします。また、家庭や職場においては、正午の時報に合わせて戦没された方々のみ霊に1分間の黙祷(もくとう)をささげてくださいますよう、お願いいたします。

2016年6月23日

沖縄県知事 翁長雄志