昨年4月にオープンした辺土名漁港内の「国頭港食堂」は、早朝に定置網で取れた新鮮魚をその日に提供する。メニューは、海鮮丼(800~900円)や刺し身定食(1450円)、魚のバター焼き定食(千~1300円)、活アサヒガニのみそ汁定食(1450円)など。また鮮度が命の「グルクマの刺し身」が食べられる数少ない食堂だ。網にかかった魚次第のためメニューも日替わりとなっている。

朝に取れた活魚のづけ丼5点盛り

国頭港食堂の場所

「本島南部から食べに来る客も増えています」と話す大嶺廣美さん=15日、国頭村辺土名の「国頭港食堂」

朝に取れた活魚のづけ丼5点盛り 国頭港食堂の場所 「本島南部から食べに来る客も増えています」と話す大嶺廣美さん=15日、国頭村辺土名の「国頭港食堂」

 以前は、定置網漁の体験客に取れた魚をその場で調理し提供するだけだったが、国頭漁業協同組合(大嶺嘉昭組合長)が「見晴らしが良い場所で多くの人にゆっくり食べてもらいたい」と、干物加工施設の2階に食堂をつくった。骨組みだけは業者に依頼し、内装などは組合員の手で完成させた。テラス席もあり、海を見ながら食事を楽しめる。

 調理を担当するのは割烹(かっぽう)料理店でも包丁を握った大嶺仁さん(42)。自ら早朝の定置網漁へ出掛け、戻った後は仕込みにかかる。漁場は本島北部西海岸から東村沖一帯と広く、取れる魚も豊富だ。「取れた魚を見てその日のメニューを考えています」。

 ホールスタッフとして働く大嶺さんの母・廣美さん(60)は「ここに来る客はみんなホッとすると言ってくれる」と笑顔。気さくな人柄で客との会話も弾む。最近は遠方からの客も増えているという。また口コミで外国客も訪れるようになった。夜は地元の食堂としても利用されている。

 天候の悪い日は臨時休業することもあるため、来る前に電話での確認をすすめている。(北部報道部・城間陽介)

 【お店データ】国頭村辺土名264の3。営業は午前11時半~午後2時、午後5時半~9時。日曜定休。客席は座敷とテーブル席で約30席。テラス席もある。電話0980(41)5101。