スーパーで買い物をしていると、お菓子を買ってほしくて泣き叫んだり、だだをこねたりする子どもをよく見かける。親はそのうち、子どもを置いて駐車場やレジの方へ歩いて行く

▼北海道の山中に両親が「しつけ」のため男児を置き去りにしたことで、しつけがクローズアップされている。しつけの仕方や考え方は、それこそ千差万別、人の数、親の数だけあるのだろう

▼スーパーで見た親の行為は、言うことを聞かない子に手を焼いた末の一種のしつけなのか。欧米では親が子どものそばを離れること自体が虐待なのだという。文化や習慣が違うとはいえ、あまりの違いに驚く

▼沖縄タイムスは30日まで、インターネットでしつけのアンケートをしている。自由記入で、子どもに手を上げたことがある30代女性は「家や学校、社会のルールを守らせ、教えるのがしつけ」と指摘した

▼知人の60代男性は、親に柱に縛られたり、押し入れに入れられたり、ヤーチュー(おきゅう)された体験がある。「今で言えば体罰だが、親を恨んだことは一度もない」ときっぱり。愛情があれば、ある程度の体罰は許されると強調する

▼筆者も、しつけだと思ったが、後からやり過ぎたと反省したことは一度や二度ではない。子どものためのしつけとは何か、虐待との境目はどこなのか、考え続けたい。(玉寄興也)