【大城章乃通信員】ハワイの県人会組織、ハワイ沖縄連合会(HUOA、山本トム会長)がこのほど、サマーキャンプ「ワラビあしび」を開催し、夏休みを迎えた地元の児童65人と高校生ボランティア17人が沖縄の伝統文化やプランテーション時代の暮らしについての体験学習を行った。

各地域から集まった子どもらが互いに交流を深めたサマーキャンプ=ハワイ

 今年で21年目を迎えるこのキャンプは、沖縄の歴史、言葉、料理、ダンス学習などに加え、ハワイへ渡った県系移民の歴史や生活を学ぶプログラムで構成され、4世、5世と続く県系の子どもたちが祖先について知る良い機会となっている。

 キャンプ3日目の夜にはハワイ出身県系4世のブランドン・イングさん、アルゼンチン出身県系3世のカロ・ヒガ・イング夫妻が、イングさん作詞作曲の「レッツ・シング・ウチナーグチ」を歌い、子どもたちと一緒にウチナーグチ学習を行った。

 「チューウガナビラ」「クワッチーサビラ」などの簡単なフレーズから「チューヤ、マーカイ イチュガ?」「マチグヮーンカイ、イチュンドー」など会話のやりとりを三線とギターの音色に合わせ実践。子どもたちは踊りも交えながら楽しんだ。

 キャンプはオアフ島だけでなく、マウイ島、ハワイ島、カウアイ島などハワイのさまざまな地域で沖縄系婦人会を中心としたボランティアの協力で企画、運営されている。

 今年の総合指揮を担当した県系3世のコニー・チュンさんは「各地から集まった子どもたちは最初は恥ずかしがっても、体験学習を通して仲良くなり、互いに協力するようになる」。100年以上前に、沖縄からハワイに来た先祖も、同じように慣れない土地で苦労したとし「互いの絆を強め、協働することで多くの困難を乗り越えてきたシマンチュ精神を、キャンプを通して伝え、未来に残していきたい」と語った。