女性が行方不明になってから約1カ月。5月24日の午後8時ごろ、女性が暮らしていたうるま市のアパート前に立った。湿気まじりの生暖かい空気も、歩き出せば少し風を感じる。眼下に広がる夜景に、思わず見とれた。あの日もきっと、何の変哲もない一日を締めくくる、軽い運動のつもりだっただろう。私の家の周りにも似たような道路がある。自分の日常と重ね合わせるたび、遺体の状況からうかがえる残虐な行為への憤りと悔しさがこみ上げた。

 「元海兵隊」に焦点を当てた報道批判だけでなく、夜道を歩いた女性の責任論などネットに氾濫する悪意ある書き込みに、事実に基づき反論したい。私たちと被害者とを分ける境界線は、とても低い。あなたにも、私にも起こり得る、沖縄の現実を伝えたい。(学芸部・座安あきの)