那覇市首里汀良町の団体職員、岸川晶太郎さん(48)宅近くの電線に27日夜、「頭が三つ付いた鳥」が止まっているのが確認された。“第1発見者”の妻裕香さんと小学3年の長女藍(らん)さん(9)から、仕事帰りに一報を聞いた岸川さんは「まさかそんなのいるのか」と半信半疑。だが家に着くと「確かに1羽にも3羽にも見える」とうなずくしかなかった。雨が降ったりやんだりする中、午後7時半ごろから翌28日午前7時ごろまで、時折首を動かすだけでほとんど身じろぎもせずとどまっていた。

電線で身を寄せ合うズアカアオバトの親子=27日午後8時半ごろ、那覇市首里汀良町(岸川晶太郞さん撮影)

 「もしかして、キングギドラのヒナなのか…」。岸川さん一家がゴジラシリーズに登場する怪獣を思い浮かべ、震え上がった謎の生物の正体は一体-。

 「ズアカアオバトの親子ですね。夜なので休憩か就寝中です」。そう冷静に解説してくれたのは、沖縄野鳥の会の山城正邦会長(53)だ。6月はズアカアオバトの繁殖期後半で、小雨の日は電線を寝床にすることも。雨を弾く能力が十分でないヒナは、水にぬれて体が冷えると命に関わるため、親バトが羽を膨らませ保温するという。正解は「中心の親バトに1羽に見えるほど身を寄せる、2羽のヒナの愛らしいワンシーン」だった。