政治に関心を持つ若者を増やそうと那覇市の沖縄大学で3日、選挙に関する講義と模擬選挙が行われた。県選挙管理委員会が主催、「がちゆん」が企画・運営した。学生らは架空の都市「ニライカナイ市」の市長選で誰に投票するかを判断するために、市の課題や候補者の政策などを分析。討議を重ねて投票先を絞り込んだ。模擬投票では、それぞれが選んだ候補者名を用紙に記入し、投票箱に1票を投じる体験をした。

模擬投票で1票を投じる学生ら=3日、那覇市・沖縄大学

 学生ら約90人が参加。「ニライカナイ市」は人口32万人で空港と港湾がありヒト・モノの流通拠点でもある政治と経済の中心都市。一方で慢性的な交通渋滞に悩まされており、観光客や市民の不満の種となっている。次の市長に立候補したのは3人。いずれも市出身で「国際イベントを誘致」「待機児童をゼロにする」「高齢者の医療保険の段階的無料化」などの政策を掲げている。

 学生らは候補者の政策やマニフェストを比較。4人1組のグループに分かれて討議した。あるグループでは「市民が安心して暮らせるまちづくりというのが良かった」「中小企業を支援するのがいい」など、候補者の政策を比較。1票を託すのにふさわしい人物の検討が続いた。

 模擬投票の結果、当選した候補者には「観光に力を入れたのが評価された」「経営者感覚で民間のノウハウを教育に生かす政策が良かった」など当選の要因についても意見を交わした。

 5日に県議選の投票に行くという石橋由希子さん(24)=那覇市=は「3人とも良さがあり、1人を選ぶのは難しかった。県議選では子どもの医療や待機児童の問題を解決してくれる人を選びたい」と話した。

 同様の講義を琉球大、名桜大、沖国大で行ってきた「がちゆん」の當銘大樹さん(23)は「受講を機に社会に参加する喜びや楽しさを感じてほしい」と話した。