選挙に勝つためなら何を言ってもいいのか。自民党県連の議員さん、街頭で叫んだ言葉を、思い出してはもらえまいか

 ▼「辺野古移設容認では選挙は戦えない」。みなさんが党本部の方針に逆らってまで選び取ったのが「県外移設」だった。それを放り投げてしまうとは、ずいぶんと安っぽい覚悟だったと言われても仕方がない

 ▼党本部と違う方針を掲げるのだから、重圧が掛かることは見越していたはずだろう。勝ち残るために、公約を使い捨ての武器として扱ったのかと勘ぐってしまう

 ▼選挙に勝ってしまえば何をしてもいいのか。党本部や政府の方々は、沖縄に立てた参院、衆院の候補者と県議選の候補者が「県外」を掲げなければ議席の数がどうなっていたのか、想像してはもらえまいか

 ▼みなさんは、彼らの政策を承知して公認したはずだ。島尻安伊子さん25万9千、国場幸之助さん25万5千、宮崎政久さん5万5千、比嘉奈津美さん6万9千、西銘恒三郎さん7万3千。獲得した票の重さに頬かむりしては、有権者は浮かばれない

 ▼本紙と琉球朝日放送の世論調査で、この方針転換を7割が評価していないことをどう見るのか。特定秘密保護法案にも反対の声が強まっているのに強引な姿勢は変わらない。巨大与党が導く先に何が待つのか。不安は尽きない。(具志堅学)