会社に社風があるのと同じように、役所や議会にも気風がある。例えば、県都那覇市の職員は県庁に対抗意識があるし、沖縄市の職員は那覇とは違うと個性を強調する

 ▼駆け出しのぺいぺいのときに担当した那覇市で、その根底には強い自負心があるのだと気付かされた。権力が絶大な国にも臆(おく)せず、おかしいのはおかしいと言う。他市町村のけん引役を担おうとする気概も感じた

 ▼市議会が、普天間飛行場の名護市辺野古への移設を「強引に押し進める政府」に「激しく抗議」し、県内移設断念と普天間の閉鎖・撤去を求める意見書を、与党自民系市議を含む全会一致で可決した

 ▼政府、自民党の圧力に物分かりよく屈した党国会議員や党県連を尻目に、雪崩現象を食い止めるかのように素早く一気に動いた。同様の内容で可決した過去5回の決議にはない、政府への激しい怒りを表題に込めたのが特徴だ

 ▼意見書には「いま、求められているのは沖縄のアイデンティティーを貫き、県民の心をひとつに県民総意の実現へ頑張り抜くことである」とある

 ▼政府へ強気なのは議員を支える庶民に最も近い存在だからであり、「心をひとつに」と呼び掛けるのは県都の議会だからである。反骨の士からのバトンを、他の40市町村議会、公明党県本は引き継ぐのか問われている。(与那嶺一枝)