県衣類縫製品工業組合(大坪愼治理事長)によると、2013年11月末時点のかりゆしウエアの生産枚数は前年同期比17・4%増の40万8365枚となり、初めて40万枚を突破した。職場での節電のためクールビズ以上の軽装を促す「スーパークールビズ」などの広がりや、県内でのMICE(国際会議や企業の報奨旅行)の増加に伴う県外、観光客の需要に対応。同組合は長袖のデザインや素材のバリエーションの充実に取り組んでおり、かりゆしウエアを年中着られるよう、新たな県民ニーズを喚起していく考えだ。(長浜真吾)

かりゆしウェアの生産枚数推移

 かりゆしウエアは同組合が需要を見通し、年間の生産計画を立てている。生産枚数は1997年の4万4179枚から年々増加し、沖縄サミットが開催された2000年に10万枚を突破。統計開始から10年後の06年には38万枚を超えた。リーマンショック後の景気低迷を受け、一時は計画を縮小したが、節電対策のスーパークールビズも浸透し、生産枚数を伸ばしてきた。

 県外からは企業が制服に採用するため、大量購入する事例もあった。神奈川県のJFEエンジニアリングは、ことし7月から全国の支社や関連会社など26カ所の営業拠点で夏季限定の制服に採用、約1万枚を購入。このほかにもMICE向けのウエア、リゾートウエディングの出席者用などニーズが多様化している。

 また、同組合では県内での新たな需要を掘り起こすため、長袖の商品提案を強化している。産業まつりではメーカー8社が秋冬の長袖商品をPR。高度な縫製技術、サンゴや月桃などの繊維を織り込み、軽くて温かい素材を紹介し、長袖の生産拡大を目指している。

 同組合の伊良波勲事務局長は「類似品の対策などの課題は残るが、マーケットの成長とともに各メーカーが切磋琢磨(せっさたくま)し、消費者のニーズに合わせた商品提案ができるようになってきた」と話している。