県議会(喜納昌春議長)11月定例会は6日から一般質問へと移り、初日は野党の6氏が登壇した。県が導入を検討しているメスを使わずにがんを治療する重粒子線治療施設をめぐり、謝花喜一郎企画部長は1機当たり約85億円規模になるとの見通しを明らかにした。西銘純恵氏(共産)への質問に答えた。

 謝花部長は、従来の放射線治療機の約20機分に当たると指摘した上で「重粒子線は放射線の約3倍のがん細胞殺傷能力がある。副作用も少なく画期的な治療だ」と述べ、医療環境の拡充と同時に経済波及効果もあると意義を強調した。

 利便性を高めるために事業者や自治体と協議中の路線バスをめぐり、謝花部長は2001年度に3890万5千人(延べ人数)いた県内のバス利用者が11年度には2568万3千人と減少傾向にあった状況を説明。仲井真弘多知事が、テレビCMやイベント会場などで利用を呼びかける「わった~バス党」の取り組みが功を奏し、13年度上半期は前年度同期と比べ2・8%(36万2千人)増の約1340万人に向上しているとした。県はIC乗車券導入やバスレーン延長など利用しやすい環境を整えていく考え。新垣清涼氏(県民ネット)、玉城満氏(同)への答弁。

 山城毅農林水産部長は伊江村の乳用牛農場で、オスプレイの低周波音の影響で早産などの異常が起きているとの指摘について、北部家畜保健衛生所が監視体制を強化していることを明らかにした。役場と地元獣医師が連携し、家畜の異常が発生した場合、必要に応じ立ち入り検査などを行っていると説明した。仲宗根悟氏(社民・護憲)への答弁。

 低周波音による健康への影響調査については、當間秀史環境生活部長が米軍基地周辺で低周波音調査を実施するとともに、国に対して健康影響調査などを要請していると説明。その上で「データ収集に努めたい」と述べた。新垣清涼氏(県民ネット)への答弁。