【福田恵子通信員】元北米沖縄県人会長の比嘉朝儀さんが11月26日、在ロサンゼルス日本国総領事公邸で総領事表彰を受けた。在外公館に協力し、諸外国との相互理解や友好親善を進め、顕著な貢献がある個人や団体を表彰するもので、ロサンゼルスの日系社会では比嘉さんが10番目、沖縄系では初めて表彰された。

表彰状を手に、沖縄系初の表彰を関係者と喜ぶ比嘉朝儀さん(前列左から3番目)と新見潤・在ロサンゼルス総領事(同4番目)=ロサンゼルス市内の総領事公邸

 比嘉さんは、日本語を含む日本文化および沖縄言語の普及と伝承に取り組んできたほか、現在も沖縄県人会館で沖縄語教室の講師を務めてきた。その精力的な活動や長年取り組んできた沖縄文化の普及活動が「日本の多様な文化を示すという意味で重要な役割を果たした」と評価された。

 1940年中城村生まれの比嘉さんは、普天間高校卒業後に渡米し、沖縄県人会に深く関わりながら、沖縄語教室「うちなーぐちクラス」を2002年に開設、沖縄系日系人に限らずアメリカ人にもうちなーぐちを基礎から指導した実績を持つ。

 また、羅府上町第二学園でも過去に理事長を務め、ロサンゼルスの日系社会の青少年育成に長年携わってきた。現在はロサンゼルスにある全都道府県の県人会を統括する南加県人会協議会会長としてリーダーシップを発揮している。

 沖縄系初の総領事表彰に、比嘉さんは「沖縄県人会の枠にとどまらず、日系社会に対して積極的に沖縄文化をアピールしてきたこと、さらにアメリカのローカル社会にも関与してきたことで、多くの人々に支えていただき今がある」と感謝。

 今後の目標としてうちなーぐちクラスの後継者育成を挙げ「私がかつてラジオ番組を通して沖縄文化や沖縄の情報を発信していたように、そこまでの積極性を持った若い世代を育てなければという使命を感じている」と気持ちを新たにしている。