【南城】交通弱者の解消と観光振興につなげようと、南城市(古謝景春市長)は9日、市内の高齢者と観光客を対象とした無料乗り合いバス「おでかけなんじぃ」(10人乗り)5台の運行をスタートした。電話で自宅など指定場所へバスを呼び出し、無料で市内の目的地まで移動できる「ドア・トゥ・ドア」形式で、県内初の試みだ。来年3月末までを無料の実証実験期間とし、来年度中に有償化して本格運用に向けたニーズを把握する。

出発式で乗り合いバス「おでかけなんじぃ」を見送る関係者=南城市・玉城中央公民館

「おでかけなんじぃ」の利用イメージ

出発式で乗り合いバス「おでかけなんじぃ」を見送る関係者=南城市・玉城中央公民館 「おでかけなんじぃ」の利用イメージ

 実証実験は一括交付金事業で、本年度の事業費は約5100万円。久高島を除く市全域を運行する。本年度の利用対象者は65歳以上の市民と観光客だが、市は来年度以降、障がい者など対象者を拡大する考え。

 2006年に4町村が合併して誕生した南城市では市役所へのアクセスなど市民の移動範囲が拡大。高齢者などの交通弱者の増加や通勤・通学、観光施設への交通手段が不十分といった課題の解決策の一つとして同事業に取り組む。

 来年度からは有償に移行。料金は市内のバス、タクシー会社、市民などで構成する「地域公共交通会議」で協議する。

 ルートは、各利用者の目的地などニーズに応じて設定される。運行時間は午前8時~午後9時。12月31日から来年1月3日までの期間を除き、毎日運行する。

 市民は利用登録が必要だが観光客は不要。問い合わせは受け付けセンター、電話098(949)1235。