うるま市は、世界遺産の勝連城跡やその周辺を市の文化・観光拠点として位置付け、地域活性化を目指す勝連城跡周辺文化観光拠点整備事業の基本計画を策定した。「肝高の歴史浪漫(ろまん)を感じる交流空間の創出」をキャッチフレーズに基本方針を定め、「勝連城跡ゾーン」など五つのゾーン(区域)を設定、城跡の来場者を2012年度より5万5千人多い年間20万人を見込んでいる。

勝連城跡周辺文化観光拠点整備基本計画を発表する島袋俊夫市長(中央)=うるま市役所

 基本計画は6日、島袋俊夫市長が発表した。市はこれまでに市民ワークショップや専門部会、プロジェクトチーム会議で意見を集約。勝連城跡の城壁や門の復元、博物館や地域特産物を販売する文化観光施設の整備、歴史・自然環境の保全などを実施するほか、県道16号沿道の電柱を地中化して良好な景観を創出する。また、周辺地域へ飲食店や宿泊施設を誘導し、勝連城跡に配慮した集落景観をつくり、観光客の滞在時間を延ばす。

 現在、勝連城跡の入場は無料だが、文化観光施設を通って勝連城跡に入るよう整備し、入場料を徴収することも検討する。今後、基本設計に入り、20年度までに整備を終える考え。用地買収や補償を含めた総事業費は概算で47億円を想定しており、一括交付金を活用する予定だ。

 島袋市長は「勝連城跡は市のみならず、県を代表する歴史文化財であり、期待される役割は大きい」と語った。

 市は19日午後7時から市健康福祉センターうるみんの3階ホールで市民報告会を開く。問い合わせは市都市計画課、電話098(965)5620。