【東京】沖縄協会(清成忠男会長)は10日、第35回(2013年度)沖縄研究奨励賞を発表した。自然科学部門でバングラデシュ出身の琉球大農学部付属亜熱帯フィールド科学教育研究センターのモハメド・アムザド・ホサイン准教授(47)、人文科学部門で國學院大學研究開発推進機構の伊藤慎二助教(45)、社会科学部門で獨協大学地域総合研究所の平良好利・特別助手(41)が選ばれた。外国人は初の受賞。社会科学部門は第30回以来、5年ぶりの受賞者。全国から20件の応募があった。

 贈呈式と記念講演は来年1月23日、那覇市のパシフィックホテル沖縄で。

 ホサイン准教授は「亜熱帯島嶼(しょ)における環境保全型作物生産技術およびウコン品種開発に関する研究」をテーマに、ウコンの新品種開発などで高い評価を受けた。

 伊藤助教は「先史琉球の土器と社会」を主題に、琉球列島の先史時代の土器編年とその社会の段階的発展を中心に研究を進め、成果を挙げた。

 平良特別助手は「戦後沖縄と米軍基地」で受賞。米軍統治下の沖縄で、基地が形成されるプロセスや日本、米国、沖縄の政治過程を考察した。

 ホサイン准教授は「環境保全型の作物やウコンの研究で沖縄のため、世界のために頑張りたい」と語った。伊藤助教は「さらに研究を掘り下げ、貝塚時代の東アジアにおける沖縄の位置付けを浮き彫りにしたい」と抱負を話した。平良特別助手は「沖縄の現実を見据えつつ、歴史をさかのぼり問題の本質を明らかにしたい」と話した。