健康への影響が懸念される微小粒子状物質「PM2・5」の沖縄市での観測値が、10日午前0~1時の1時間に、今年最高となる1立方メートル当たり105マイクログラムを記録した。

 2011年4月の観測開始から4番目に高い濃度。11日はマスク姿で登校する子どもたちの姿もみられた。県などは14年4月から観測地点を5カ所に増やし、対応を強化する。

 PM2・5の1時間値は9日午後10時~10日午前3時に、100マイクログラム前後の高い数字で推移した。環境省の暫定基準は午前5時~正午に80マイクログラムを超えれば外出を控えるなどの注意喚起を出すとしており、今回はそれを上回った。ただ、早朝から夜の始めにかけて低かったため、1日平均の基準は下回った。

 県環境保全課は要因については不明としながら「夜高く、昼間に低い傾向がある。専門家によると、一時100を超えたとしても健康に影響はない」と説明した。10日に初の注意喚起を出す可能性があると事前に市町村などへ連絡したが、実際には出さなかった。

 宜野湾市では10日、一部の学校が運動場で予定していた体育の授業を室内に切り替えた。11日はマスクをかけた児童も目立った。玉城勝秀市教育長は「子どもの健康が最優先。予防の意識を持つことは大切」と話した。沖縄市教育委員会も注意喚起が出た場合に備え、学校に全校生徒分のマスクの準備を指示している。

 現在、県内でPM2・5の観測装置があるのは、県中部福祉保健所(沖縄市)だけ。来年度からは県の北部、宮古、八重山の3カ所と那覇市保健所で観測が始まり、5カ所態勢になる。