久米島町の平良朝幸町長は12日、県庁で会見し、今月19日から、島内全域で無料公衆無線LANサービス「全島WiFi(ワイファイ)」を実施すると発表した。住民向けのサービスとして、市場で余った魚や高齢者世帯の家庭菜園の収穫状況などを把握し、流通に乗せる「地産地消システム」が特徴。島内の自給率アップや高齢者の生きがいづくりを目指す。

 地産地消システムでは農家の高齢化が進み、朝市などに農産物を持ち込むことが困難になっている現状を踏まえ、集まった情報を基に集荷・配送する仕組みを構築する。このほか、拡張現実の技術を使って観光スポットや史跡などを紹介する「観光AR」、高齢者宅にタブレット端末を置いて健康状態などをチェックする「高齢者見守り」、災害発生時の一斉情報配信、安否確認ができる「安心安全」のサービスを提供する。

 WiFi網は、現時点で全世帯の95%のエリアをカバー。観光客向けと住民向けに分割し、観光客には無制限で一般開放するが、住民向けはセキュリティー確保のため、一部制限。19日には島内でシンポジウムを開催し、活用を呼び掛ける。