【読谷】座喜味棒保存会と座喜味子ども会育成会は8日、座喜味城通りや公民館前で区に伝わる伝統芸能「スーマチ」を7年ぶりに上演した。座喜味棒保存会設立40周年を記念した総合共進会の余興として、五穀豊穣(ほうじょう)を願い、区内の邪気を払おうと約120人が参加。旗頭の周囲を渦巻くように走り、大勢の区民を魅了した。

7年ぶりに集落でスーマチを上演した座喜味区民。親旗の周りを小走りで渦を巻いた=読谷村座喜味

 スーマチの由来は渦を巻くように走ることから「潮巻き」、多くの人が演じることから「総巻き」を意味するなど諸説あるという。

 ボラ(ホラ貝)や鐘(ドラ)、締太鼓、指笛が速いテンポで鳴り響く中、演武者たちは2列縦隊になって、「ユイ、ユイ、ユイ」とはやし立てて、通行止めにした座喜味城通りを走り抜けた。親旗と子旗の2本の旗頭の周囲で渦を巻いた。

 公民館前では平棒や不意打棒など500年以上前から受け継ぐ11種類の棒術を披露し、集まった区民から拍手喝采を浴びた。なぎなたと槍(やり)が競うフィナーレの槍棒(やいぼう)の演武で熱気は最高潮となった。

 保存会の真栄田靖会長は「区内のおじいちゃん、おばあちゃんが喜んでくれてほっとした」と笑顔をみせていた。

 35年間演じ続け、この日で卒業した山内和人さん(48)は「座喜味棒は実践的で迫力、スピードにあふれ、世界に誇れる棒だ」と誇らしげ。相棒の喜友名清秀さん(48)は「座喜味に生まれて良かった。今度は裏方として、子どもたちの演武を見ていきたい」と継承を誓った。