引きこもりからの回復を目指す「全国引きこもりKHJ親の会沖縄支部」が14日発足した。記念講演会が宜野湾市の沖縄国際大学で開かれ、息子が引きこもりを経験した県内女性2人が「同じ悩みを持つ親と交流し、肩の力が抜けた」「さまざまな価値観があることを知り、息子との接し方が変わった」などと親の会の必要性を強調した。

 県内では「引きこもりから外へ出る支援が手薄」と指摘されている。全国親の会の池田佳世代表(76)は「本人から声を上げるのは難しい。まず親や家族が責任を持って関わり、行政がサポート体制を構築してほしい」と呼び掛けた。

 知名孝・沖国大准教授が開いた家族会に参加する女性は、息子3人が引きこもりを経験。「親の子育てが悪いと言われることもあった」と打ち明ける。「私しかいないと一人で背負い、子どもに緊張を与えたかもしれない。仲間と巡り会い、子どもに言いたいことを言えるようになった。親の力が抜けたことで、子どもにも助けてもらうことは恥ずかしくないことが伝わった」と話した。

 30代の息子が大学卒業後に引きこもりになった女性は、「なまけや甘えと思い、息子に共感できなかった」と振り返る。家族会で「(当事者は)苦しみながらもがいている」と聞き、小さな変化に目が向くようになった。「子どもの中にも、このままではいけないという思いがあることが分かった」と語った。

 親の会に関する問い合わせは、地域若者サポートステーション沖縄、電話098(989)4224。