【宮古島】宮古島市平良のカママ嶺公園内にある憲法「九条の碑」に黄色い塗料が塗られた問題で、市は16日、同碑の修復を含めた今後の維持管理の在り方を市議会全員協議会などで話し合い、理解が得られない場合は撤去も含め検討する考えを示した。同日の市議会12月定例会の一般質問で、亀浜玲子市議の質問に答弁した長濱政治副市長がその後、記者団に答えた。

黄色い塗料が塗られた状態で放置されている憲法「九条の碑」=16日、宮古島市平良のカママ嶺公園内

 同碑は2007年、みやこ九条の会など有志の実行委員会が呼び掛けて資金を募り建立した。「非戦の誓い」の文字と九条の条文が刻まれている。設置直後に当時の伊志嶺亮市政に寄贈されたが、今年10月下旬に塗料が塗られているのが見つかり、現在まで修復されず放置されている。

 汚れが修復されていない理由について市は、06年の3月市議会で30万円の同碑設置料を予算計上し、市民団体からも碑の設置を求める請願書が出されたが、議会が「国内外の実情を踏まえ市の公費での建立は好ましくない」として設置を認めなかった経緯を説明した。

 長濱副市長は、寄贈後は碑が市の財産となっているとしながら「これまでのいきさつもあり(修復を含む維持管理費の支出は)市議会の了解を得なければいけないと思っている。理解が得られない場合は撤去を含めて考える」と述べた。

 みやこ九条の会の長濱幸男代表世話人は「悲惨な戦争への嫌悪など、憲法9条に対してはみんな同じ思いだと思っていたので『撤去』という話を聞き驚いた。市民の財産として存続させてほしい」と話した。