【伊江】伊江村川平で今夏、文化財発掘調査が行われた「ナガラ原第三貝塚」から、石棺墓と貝の腕輪をした埋葬人骨が見つかった。村教育委員会が17日、公表した。石棺墓は縄文後期層の直上から発見され、人骨は女性。左手首にゴホウラ貝で作った腕輪をしている。村教委によると、ゴホウラ貝輪を装着した埋葬人骨の発見は県内初。「輸入品の可能性もあり、九州との交易の在り方を考える貴重な資料」としている。

人骨の左手首に装着されたゴホウラ貝輪=伊江村川平の「ナガラ原第三貝塚」(同村教委提供)

石棺墓と貝の腕輪をした埋葬人骨が見つかったナガラ原第三貝塚の場所

人骨の左手首に装着されたゴホウラ貝輪=伊江村川平の「ナガラ原第三貝塚」(同村教委提供) 石棺墓と貝の腕輪をした埋葬人骨が見つかったナガラ原第三貝塚の場所

 「ナガラ原第三貝塚」は村の南部、伊江港から西に約2キロの海岸近くにある。村教委は県営農地保全整備として今年7月から10月にかけて埋蔵文化財の発掘調査を行った。8月には縄文時代の遺構や住居跡が発見されている。

 村教委によると、人骨の保存状態は良好。あおむけで体を伸ばした状態で見つかり、小柄な体格という。

 腕輪は完成品で、ゴホウラ貝の背面を利用している。同貝製の腕輪をした人骨は、九州などで発見例があるが、専門家は「埋葬人骨が副葬品を身に着けて見つかるのは沖縄では珍しい」という。

 石棺墓は長軸が約2メートル、短軸が約0・9メートル。ふたはなく年代も不明だが、約2000~1500年前の縄文時代晩期~弥生相当期の遺構と考えられるという。