自動車用LPガス、ブタンガスの12月の本島内平均小売価格が前月比で2割上昇し、1リットル当たり94円となった。ブタンガスを使用するタクシー業界では「上がり方が急すぎる。これでは利益が吹き飛ぶ」などと悲鳴が上がる。19日、県ハイヤー・タクシー協会(湖城秀實会長)は経営危機を訴える大会を開き、行政の支援を求める決議文を採択した。

価格上昇分の助成などを求めた決議文を読み上げるタクシー事業者ら=19日、那覇市の県ハイヤー・タクシー協会

 ブタンガスは、最大輸出国のサウジアラビアで製造プラントが故障し、供給量が減少したほか、東南アジアの需要が高まり、輸出価格が上昇。12月は前月に比べ33・9%増の1トン当たり1225ドルと過去最高値をつけた。

 県内の小売価格も急激に上昇しており、タクシー会社の経営を圧迫している。輸送費がさらにかかる宮古地区では107円、八重山地区では108円となった。

 同協会によると、売上高に占める燃料費の割合は、本年度は本島平均が15%台で推移していたが、燃料高を受けて12月は17%近くまで上昇した。来年1月も7円程度上がると予測され、20%を突破する勢いという。

 湖城会長は「12~13%でどうにか経営できる状況。これ以上は耐えられない」と訴える。

 タクシー業界は、不景気の影響もあり、営業収入は減少が続く。東江一成副会長も「タクシーの使用年数を8~10年に延ばしたりするなど、何年も経費削減に取り組んでいる。ギリギリの経営状況の中、燃料費上昇で破綻する会社も出るのではないか」と危惧する。同協会は、(1)石油ガス税の免除(2)ガス価格上昇分の助成-を求める決議文を採択。今月中に県や国、県関係国会議員などへ要請を計画している。