【うるま】うるま市立海の文化資料館・昆虫研究員の宮城秋乃さんと日本甲虫学会会員の楠井善久さんがことし6月までに、同市浜比嘉島と東村高江で1985年に宮古島で雄1匹だけが見つかっている甲虫の一種ミヤコホソコバネオオハナノミを発見した。雌の確認も、本島での確認も初めて。宮城さんと楠井さんの共同研究として、「月刊むし」の3月号に掲載予定。

ミヤコホソコバネオオハナノミのメス(宮城秋乃さん提供)

ミヤコホソコバネオオハナノミのオス(宮城秋乃さん提供)

ミヤコホソコバネオオハナノミのメス(宮城秋乃さん提供) ミヤコホソコバネオオハナノミのオス(宮城秋乃さん提供)

 宮城さんがことし6月、見慣れない昆虫を浜比嘉島で確認。楠井さんが2011年に東村高江で1匹だけ採集した個体に似ていることが分かり、調査した結果、「ミヤコ-」と分かった。宮城さんは同島で11月までに雄7匹と雌56匹を確認。雄は長い触覚があり体長1・5センチ、雌は2センチと雌が大きかった。

 ギンネムやフヨウの枯れ木に生息していることが分かったが、確認個体数が少なく幼虫は確認できなかったため、生態や食性、繁殖状況などは判明していない。

 宮城さんは「沖縄でもまだまだ生態の分かっていない昆虫がたくさんいる。自然環境の保全が必要だ」と話した。楠井さんは「高江で調査を続けたいが、米軍ヘリパッドが建設されると、調査自体が難しくなるかもしれない」と話した。