【久高泰子通信員】県指定伝統舞踊保持者で無憂華の会の山田多津子会主らを中心とする琉球舞踊の公演が11月29、30の両日、パリ国立ギメ東洋美術館内の劇場で開かれた。

最後のカチャーシーでは舞台に観客も上がり、一緒に盛り上がった=ギメ美術館劇場

山田多津子、渡久地美代子両会主による「稲まづん」はゆったりとした琉舞の美しさで観客を魅了した

最後のカチャーシーでは舞台に観客も上がり、一緒に盛り上がった=ギメ美術館劇場 山田多津子、渡久地美代子両会主による「稲まづん」はゆったりとした琉舞の美しさで観客を魅了した

 当日は多くの人がキャンセル待ちで並び、300人収容の劇場は立ち見が出るほど。プログラム最後のカチャーシーでは舞台と観客が一体となって盛り上がり、「こんなに盛況な舞台はない」と劇場関係者を驚かせた。

 公演したのは山田会主のほか、同保持者で宮城流美代乃会の渡久地美代子会主や国指定無形文化財組踊三線演奏者の首里良三野村流師範ら地謡7人、柳清本流末京扇会の名嘉京子会主、朱日流愛子乃会の仲程愛子会主ら一線で活躍する舞踊家14人。

 劇場主任のユベール・ラオトさんが沖縄の歴史や琉球舞踊の解説、山田会主の紹介の後、かぎやで風で開幕。貫花や四竹、松竹梅など代表的な琉舞のほか、雑踊「浜千鳥」を山田会主が舞い、渡久地会主らが勇壮な「空手舞踊」も見せた。

 山田会主と渡久地会主の古典「稲まづん」は優雅な踊りで観衆を魅了、干瀬節など歌三線の独唱もあった。

 最後はカチャーシーで会場全体が興奮気味で、ハーイヤサッサと囃子ながら階段で踊る若者も。あまりの盛況さに「沖縄に行きたくなった」と話す劇場関係者もいた。

 舞踊を観賞した日本政府観光局パリ事務所の高橋広治所長は、来年11月に北仏アルザス地方のコルマール市で開かれる国際旅行博に琉球舞踊が出演し、日本の観光PRをしてほしいと要望した。