年末恒例の首里城への美御水(ヌービー)の奉納祭(主催・那覇市首里当蔵町自治会)が22日、首里城で古式ゆかしく行われた。同自治会のメンバー約50人が、琉球国王の使者や女官などの衣装を着て、国頭村辺戸などで取った水を奉納した。

辺戸の大川でくんだ水を手に献上の儀に向かう美御水奉納の一行=22日、首里城

 国王の健康や国の繁栄を祈る王朝時代の儀式。奉納された水は、元日未明に首里城に献上されていた。一行は、15日に辺戸で取られた水を円覚寺で奉納後、首里城まで行列で運ぶ「献上ウスネーイ」で、場内の御内原まで練り歩き献上した。

 岩手県から仕事で来県した映像作家の阿部武司さん(68)は、岩手の平泉・中尊寺での若水取りの行事と重ね「遠く離れても同じような行事があり、文化の共通性を感じた。新年を迎える行事が今に再現されているのは素晴らしい」と感心していた。