県立浦添工業高校デザイン科女子10人が世界的ファッション誌を指南書に、雑誌「VIEUX」(ヴェックス)を24日、発売する。企画、取材、写真撮影、レイアウトまで全てこなした。プロ顔負けの100ページには、3年間の学びが凝縮されている。(與那覇里子)

卒業制作でオリジナルの雑誌を製作した浦添工業高校デザイン科のメンバー=同校

 雑誌製作は昨年、授業で学んだパソコンソフトなどを駆使しながら、生徒自らが技術的なことを学べるとして始まった。

 今年は、全員が「格好いい」と思うファッション雑誌の「ヴォーグ」を意識。おしゃれや校内の珍しい話題が中心だ。制服でズボンを着用している“ズボン女子”約100人が「暖かい」「自転車登校でスカートは不便」とズボンの魅力を語る一方、男子の44%が良くないと思っているという調査結果を掲載。

 他にも、デザイン科のメンバーが手掛けたTシャツブランド、料理が苦手な女子がゼリー作りに挑戦など盛りだくさんの内容だ。

 6月から製作を始め、材料探しやインタビュー、取材を重ねた。リーダーの山城未早希さん(18)は「休み時間や放課後も1週間費やした。内容を取捨選択することやまとめることの大変さを知った」と振り返る。

 金城花音さん(18)は、17ページの漫画「雷神様の金魚」を描いた。「半年かかった。雑誌を見ると大変さ、達成感がこみ上げてくる」と満足げ。

 星座占いを担当した新里輝さん(18)に、雑誌の今後を占ってもらった。

 「市長が読み、知事が読む。卒業後も、知事が『彼女たちに再び雑誌を作ってもらおう』と提案する」。メンバーからは「話が大きすぎる」と笑いが起きたが、新里さんはこう続けた。「その雑誌はヴォーグに掲載され、浦添工業のことが詰まったJK(女子高生の略)版ヴォーグが世界に羽ばたくでしょう」

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 雑誌は24日から、同校で500円で100部販売。1月9~12日、浦添市美術館である卒業作品展でも読める。