【東京】19日に首相官邸であった仲井真弘多知事と安倍晋三首相の約5分間の密談は、首相日程にも入っていない、突然設定されたものだった。二人きりで何が話されたのか。米軍普天間飛行場の辺野古移設に伴う埋め立て申請の知事判断が迫る中、入院している東京都内の病院から一時外出の許可を得てまで行った会談に、今も臆測が飛び交う。

 会談の内容は沖縄科学技術大学院大学(OIST)の拡充について首相に要請する名目で、知事のほか、尾身幸次元財務相、県職員や県内経済界の代表が同行。要請時間について、官邸側から与えられていた10分間を過ぎようとしたころ、尾身氏が「今の沖縄の状況からみて二人だけの会談は大変意味がある」と考え、急きょセッティングしたものだった。

 尾身氏は沖縄タイムスの取材に対し「互いに話がしたいと思っているから段取りしただけ。何が話されたのかは分からないが、もちろん普天間の話は出ているでしょう」と話した。

 一方、知事は首相との会談について「(普天間の話は)していない。技術的な事務的な部分が入っている話は、なかなか総理とはやりにくい面がありますね」と話し、会談後に取材を求める記者団を振り切るように車に乗り込んだ。