米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に向け、政府が県に提出した埋め立て承認申請に対する知事判断が今週中にも迫っている。世論調査では従来から県民の6、7割が移設に反対で、引き続き民意は揺るがない。文化、芸能、経済など幅広い層に、埋め立て申請について語ってもらった。

米軍普天間飛行場の辺野古移設反対を語る立川志ぃさーさん=19日、那覇市内

 普天間飛行場の辺野古移設には、当たり前に反対である。沖縄としてこだわるべきは、なぜ、あえて辺野古に移設なのかということ。辺野古にはもともと空港施設があったわけでもない。そこには、沖縄本島でも数少ない自然やジュゴンなどが生息している。ゼネコンを使って莫大(ばくだい)な予算を投じて空港を造るというなら、同じ予算を使って、沖縄にお金が落ちる仕組みで、もっと中国にも朝鮮半島にも近い無人島に基地移設をしてくれといった感じ。

 大使の視察願う

 仲井真知事が要望した案の中に地位協定見直しもあった。ところがアメリカは簡単にそれをつっぱねたとも聞いた。本当にアギジェジェである。それはまったくもって沖縄の現状をアメリカ側も把握していないという、証拠にほかならない。お願いだから県民の声も盗聴してほしいよ。

 安倍首相やオバマ大統領がどこに基地を造ろうとしているのか、一度でも辺野古に視察に来てもいいはずなのに、まったくその気配もないのにはあきれる。個人的にはもう男はいいからケネディ駐日大使の普天間基地、辺野古の視察を願う。

 今でしょ。と言わんばかりに安倍政権になって、すごい圧力とスピードで物事を推し進めている。世界情勢を見渡した時、国防としての動きであることは理解できるが、だからといってしゃくし定規に、沖縄に新たな基地負担を強いるのは極めて安易でしょ。

 なぜなら、あのお人よしの鳩山さんが、戦後の沖縄がどれだけの負担を背負わされてきたかという事実を県民に気付かせてくれたことは知ってるでしょ。だから、自民党県連までが、今となっては選挙に当選するための嘘(うそ)だったとしかいえない、普天間の県外移設を公約にしたんだから。もし、公約が真意だったら、よっぽど安倍さんの倍返しが怖かったんだね。

 昔の姿に後戻り

 時として、中央が沖縄に基地負担を強いることを申し訳ないかのように振興策を条件に出してくる。でも、それは政治家の自腹ではなく国民が負担している税金でしかないので、説得力に欠ける。辺野古を受け入れたら、昔の沖縄に後戻りだね。いや、小泉政権以降沖縄に思い入れのある与党議員はきわめて減ったから、もっと悪くなるかも。

 最後に、ふなっしー風に謎かけ問答「日本政府が沖縄を辺野古基地で、お・も・て・な・しナッシーととく」、その心は、表が無しで、裏ばかり。ホントに嫌ナッシー。

(聞き手=社会部・宮城栄作)