年末年始の旅行商品と航空路線の予約状況が好調だ。11年ぶりに最大9連休となる日並びのよさに加え、航空路線の拡充やLCC(格安航空会社)の普及・増便、企業の賞与増などで、中長距離の海外商品や、年始出発の国内商品などの需要が伸びている。(松田麗香)

沖縄関連路線の予約状況

 沖縄ツーリスト(那覇市、東良和社長)の販売実績は、全体で前年比2~3割の増加。特に国内旅行商品は2割増で、20コースが12月中旬で売り切れた。人気は、温泉地やテーマパークでのカウントダウンなど3泊4日の商品。例年であればピークをすぎている年明け出発商品の売れ行きも好調だ。

 海外旅行は、欧州やオーストラリアなど長期旅行商品の売れ行きが前年比2倍に。ただ、最も販売数が多かった中国商品の需要が回復せず、全体では前年並みにとどまった。

 JTB(東京、田川博己社長)でも、全国的に欧州や米国など中長距離商品が好調。同社広報室は昨年以降の円安傾向や物価の上昇は、年末年始の旅行需要には影響しておらず、日並びのよさに加え、企業の賞与増が旅行マインドを押し上げたと分析している。関西国際空港拠点のLCCピーチ・アビエーションの那覇-関西線就航で、大阪商品の人気も高まった。

 県内の宿泊施設では30、31日の宿泊が、部屋数以上に予約が集中する「オーバーブッキング」状態になっているホテルもあるといい、県内入域客も増加する見通しだ。

 航空路線の拡充も、旅行需要増の要因の一つ。年末年始(12月20日~1月5日)の予約状況を発表した航空6社の合計提供座席数は、各社の増便やLCCのバニラ・エア(VNL)の新規就航で前年比7・1%増。全体の予約数は14・8%増の70万8186件。上りのピークは28~31日、下りは2~5日となる。

 各社とも臨時便で需要増に対応している。全日本空輸(ANA)は那覇-羽田線で4便。日本トランスオーシャン航空(JTA)は、那覇-宮古線で2便。琉球エアーコミューター(RAC)は、那覇と宮古、北大東、南大東をそれぞれ結ぶ3路線と、北大東-南大東線で計17便を臨時運航する。

 今月20日に成田-那覇線に初就航したVNLは、一部便で満席となるなど好調な出足。日本航空(JAL)は伊丹線が前年比26・7%増と大幅に増加した。