【名護】仲井真弘多知事が辺野古埋め立てを承認したことに、移設先の市民は「名護の思いが踏みにじられた」「金で動かす政府のやり方は汚い」と、知事や政府に対し、怒りと落胆の声を上げた。

 普天間飛行場の返還が合意された1997年から移設反対を訴える市辺野古の當山佐代子さん(69)は「17年間、この繰り返し。いくら市民が頑張っても、金の力でひっくり返される。沖縄の将来は、一瞬で変わってしまう」と怒り心頭。仲間と県庁前で不承認を叫んだが「まさか承認するとは。期待はかなわなかったが、まだまだ諦めない」と闘志を燃やす。

 辺野古命を守る会の西川征夫代表(69)は、テレビで知事の承認会見を見た。「実に恥ずかしい。名護の思いを完全に踏みにじった。自身の考えだけで、市民のことは考えていない」と語り「知事には、一度でいいから辺野古の浜に足を運んでほしかった。あとは名護市長選の勝利しかない」と声を強めた。

 出先のテレビで知事の会見を見た市内の男性(45)は「がくぜんとした。負担軽減は担保されたというが、実効性があるとは思えない」と不信感を示し「北部振興というが、その基本に平和がなければ成り立たない」と語った。