西原町出身で明治大学商学部3年の国吉大陸さん(21)が8月、合格率8・9%の難関、公認会計士試験に合格した。大学生が在学中にパスするのはまれ。国吉さんは「実力を付けて、将来は沖縄のために役に立ちたい」と張り切っている。

 国吉さんは2010年、甲子園春夏連覇した時の興南高校野球部で1番を打ち内野手だった。税理士である父親の姿を見て育ったこともあり、高校の部活引退後は「公認会計士を目指そう」と考えたという。

 「夢をかなえるため、大学では野球をしないと決めた」ときっぱり。「決めたからには、すべてを犠牲にした」と国吉さん。

 大学入学後は大学と並行して予備校に朝7時から通い、生まれて初めて簿記や会計学、企業法を学んだ。初挑戦の2年生の時は、不合格だったが苦手の簿記を強化し、2度目の受験で合格を勝ち取った。

 国吉さんは「小さいことをこつこつ続けた野球部の経験が今に生きている」と振り返る。「ごみ拾いや基礎練習など、すぐに結果が表れなくても積み重ねると大きな力になることは、社会に出ても同じだと思う」と強調する。

 卒業後は監査法人に就職が決まっている。残る1年の大学生活は同法人でアルバイトをしながら、就職に備える。「今までできなかった旅行をしたい。大学生活をエンジョイしたいですね」と笑顔で話した。