子どもの問題行動や非行への対処法を学ぶ「子どもの心とどう向き合うか」(主催・沖縄県、共催・NPO法人おきなわCAPセンター)が17日、県立博物館・美術館で開かれた。特別支援教育ネット代表の小栗正幸さんが、法務省の法務技官として犯罪や非行少年の資質識別に長年従事した経験から正しい対応を説明した。保護者や学校、施設関係者ら約280人が参加して熱心に聞き入った。

 暴言や決めつけといったよくある問題行動に対しては、(1)真に受けない(2)反論や受容はしない-ことが肝心と話す。「こんな育て方をした責任をとれ」「死ね」などの暴言や、「あいつが悪い」「学校に意味なんかない」などの決めつけは深い意味がない場合がほとんどだからだ。

 それに対して保護者や教員が一つ一つ反論や受容するから、子どもとの関係がこじれてしまうと現場でありがちな対応を紹介。暴言には「また、心にもないことを」と意味ありげな無視や、「君もよく分かっているように」と肯定的な一言を差し込んで対応するだけで変化があるという。

 決めつけに対しても、肯定的だが少しずれた形で返事をしようと呼び掛ける。「何もしてほしくない」と決めつけている子どもに「せっかく心配しているのが分からないのか」との反論や、「そっとしておいてほしいんだね」と受容しても何も進まない。「自分の意見をはっきり言えるのは素晴らしいよ」と対応することで、互いの関係を改善することが大切と述べた。

 本格的な指導はトラブルをまず避けてから始まると話し、「子どもの直球に大人が直球で返す必要はなく、ゴロで返してもいい」と強調した。

 講演を聞いた児童福祉職員の女性は「指導がむきになってしまいがちだった。さっそく応用したい」と話した。