県立芸術大学(那覇市首里)でデザインを専攻する学生4人が、那覇空港内にある土産物販売店の紙袋と包装紙を制作した。紙袋には青い空と赤瓦の屋根を象徴的に描き、包装紙には沖縄の風物を一筆書きで線描して「いしがんとう」「うーじ」などのしまくとぅばによる呼称を付記した。温かみのある出来栄えで、買い物客にも好評という。

沖縄らしさを思い描いてデザインした紙袋と包装紙を手にする県立芸大の4人=沖縄タイムス社

 制作したのはいずれも3年の山口安紗実さん(21)、小波津有依さん(20)、石川那美さん(21)、港川咲子さん(20)。空港内に4店を構えるエアポートトレーディング社が大学側に「芸大生に沖縄をPRできるデザインを考えてもらえないか」と依頼。4人は4月に店を見学してデザインを話し合い、同社や印刷業者への提案説明を経て仕上げた。

 紙袋は沖縄独特の空気感をシンプルに表現し、手書き風に「I will bring Okinawa home!」と印字。包装紙には「きじむなー」「なちぶさー」「さばに」「にふぇーでーびる」と、沖縄の風物やあいさつをしまくとぅばによるしりとりで並べて線描した。

 包装紙のデザインを担った学生の1人の石川さんは「沖縄の文化や歴史など、目に見えない魅力をお客さまに手渡したかった。みんなで知恵を出し合い、形にできた」と喜ぶ。紙袋と包装紙は今秋から4店舗で使われている。エア社は「芸大生が考えたと伝えると、再び買いに来てくれたり、ぜひこの紙袋で、包装紙で、と頼むお客さまが増えた」と好評に目を見張っている。