正月にサンタクロースがやって来る国がある。ヨーロッパ南東部のモンテネグロは、クリスマスが迫る12月中旬から年明け13日まで街が華やぐ

▼ずいぶんと長いお祭りだなあと思ったら、宗教上の暦では、その13日が元日に当たるのだという。沖縄だって、旧正月を盛大に祝う地域があることを思い出して合点がいった次第

▼浦添市の沖縄国際センターの研修員が寄せてくれた世界各地の新年の一場面は、新しい年へ期待を懸ける人々の気持ちがあふれていて楽しい(5日付ワラビーに掲載)

▼年忘れの宴会を忘れてしまうほど激動した年の瀬だった。民意に背を向けておいて、公約を守ってますと強弁する政治家の姿を思い出すと「明けましておめでとう」と素直に言えないけれども、肩を落としてばかりではいられない

▼「何も恐れることのない、いい年であるよう願おう」「世界はひどい過ちを犯しているけれど」(ハッピー・クリスマス)。故ジョン・レノンさんは、人種や世代の違い、貧富の差を超え、全ての人々の幸せを願った

▼メッセージは、寛容さを失いつつある時代に輝きを増す。年の初めに口ずさむのはジョンの作品と決めているのだが、この元日も彼の歌声に救われた。世界が少しでも平和になりますように。悲しみが少しでも減りますように。(具志堅学)