12月31日午後3時45分ごろ、今帰仁村と名護市を結ぶ古宇利大橋付近の海上で、アイラス航空(那覇市)の遊覧ヘリ1機が墜落した。地元の漁船が救助したが、男性操縦士(39)と観光中だった乗客の男女計3人が重軽傷を負った。いずれも命に別条はない。名護署は業務上過失致傷容疑などでの立件も視野に捜査を始め2日、運輸安全委員会の立ち会いの下、実況見分した。

遊覧ヘリ墜落現場

 乗客の男性(46)は右鎖骨を折る重傷。男性の親族の女性(23)と男性操縦士は頭などに軽傷を負った。同社によると、事故機は、全長12メートルの小型ヘリ(定員4人)で31日から古宇利島で離着陸する島周辺の遊覧飛行を始めたばかりだった。

 飛行時間は5分程度で、事故は9組目の離陸直後に起きたという。パイロットの操縦士は入社6年目で、2千時間弱の飛行経験があった。同機は5月に導入し、9月から別ルートの遊覧飛行などで運用。11月の定期点検や運航直前の点検でも異常は見られなかったという。同社は「原因究明と対策、事故防止策がはっきりするまでは遊覧を停止する」としている。2日の実況見分に立ち会った運輸安全委員会の福田公爾調査官は、機体の損傷程度について「大破だ」と指摘。事故原因については「現時点では分からない。(ヘリが)着水しているので低空飛行したのは間違いない」と語った。墜落現場は古宇利大橋の東方、約100メートルの地点。