宮城盛功通信員は、家族と共にカナダで40回目の正月を迎えた。「正月はめでたく、カナダでもハッピーであることは変わりない」とクリスマスの後、息つく間もなく正月準備に入る忙しさのようだ。

カナダ通信員の宮城盛功さん(後列右から3人目)宅では、日本風の正月の過ごし方を大切にしている=バンクーバー市

 日本の文化を忘れないためにも日本風の正月を心掛けている。妻の美佐子さんは「おせち料理の献立を考えるのが楽しい。友達に教えてもらったり、古い婦人雑誌を引っぱり出したり、友達とユンタクしながら料理を作り、正月らしい雰囲気を演出するのも楽しみの一つ」と話す。

 料理はカナダ特産の数の子やサケ、マツタケなど。伊万里焼や九谷焼の器に庭に落ちている松の小枝や葉を洗って盛り付ける“カナダ風おせち料理”に仕上げた。大みそかに料理を重箱に詰め、風呂に入って年越しそばを食べ、テーブルもしっとりとした色合いのクロスを掛けて正月気分を演出。NHK海外向け放送で紅白歌合戦を視聴し、日本酒や泡盛も手に入れる。

 「1世たちが持ち込んだ正月は、世代が代わった今日でも形を変えて日系社会、ウチナーンチュ社会でも強く息づいている」と美佐子さん。元日から4、5日たつと日本本土や沖縄から年賀状や沖縄タイムス新年号などが届き、親戚、知人の近況を得るという。

 盛功さんは、昨年、沖縄の経済界や学校、教育関係者などがカナダを訪れ、年々数が増える状況について「母県との交流、相互理解、親善のためにも極めて喜ばしい傾向」と見ている。今後もカナダで活躍するウチナーンチュを幅広く取材し、情報を提供したいと意気込んでいる。